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【vol.17】実力をつけるための環境

作家ステンドグラスコラム by

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「そんなに若いのに、独立して、教室もしてるなんて、すごいですね」と、よく言われます。(お世辞も入っているんでしょうが・・・)
私は、3年制作会社で働いて、独立しました。普通は3年で独立するのは、難しいかもしれません。私は、タイミングが良かっただけなんです。

ちょうど就職した時、制作部門の社員は私の他に、上司1人だけでした。その他はバイトやパートさんだったんです。そんな環境でしたので、必然的に仕事を任される事になっていきました。人手が足りないので、上司も選んでるヒマはなかったと思います。
仕事を覚えるにも「これ和泉さんできるかなぁ。やれるだけやってみて」なんて優しい環境ではありませんでした。
「できてあたりまえ!」「なんでできないの!?」という感じで、教えられていくと、「できません」なんて事は言えませんでした。
忙しい時期は、半年くらい朝の9時から夜中の3時4時まで働いていましたね。やらないと終わらないんですもの・・・

そんな環境にあったので、3年でデザイン・仕入れ・お客様との打ち合わせ・見積もり・現場、全て覚えられたんだと思います。
私の後に、何人も社員は入ってきましたが、みんな分業的に仕事を覚えていたので、全てをできる人はいませんでした。
制作会社にいた頃は、なんて過酷なんだ!と思っていましたが、その時期があったからこそ、今こうして1人でやっていけてるんだと感謝しています。

4月になって、新しい環境に入った人も多い事と思います。自分は何をしたいのか、何をするためにここに来たのかを忘れないでほしいと思います。
自分の求める仕事を与えてもらえない事もあるかもしれません、でもそこで諦めないで、まわりをよく見ると良いと思います。自分の為になる事、役に立つ事が、必ずまわりの人から吸収できると思います。

よく最近の歌番組を見ていて、思う事があります。
なんだか、おもしろい話しをしなくてはいけないようになってきていて、必死におもしろい事を言おうとして、失敗している人を見ると、「人に何かを伝えたくて、歌を歌っている人なのに。そんなに無理しなくても良いんじゃないかな」と思います。人と接して好かれる事は、とても大切な事だけども、それに執着しすぎてはいけない気もします。
自分は何をしたいのか、それを忘れてしまってる人がたまにいます。
制作会社にいた時も、上司の悪口や誰さんがどうしたこうしたと、そればかりに気をとられてる人がいました。そんな状態なので、仕事にも身が入っていなくて、何をしにこの人はここに来たのだろう?と思ったものです。

私も、上司にいじめられたり、仕事を与えてもらえない事もありました。
しかし、私はステンドグラスを作れるようになりたくて、必死で頭を下げて、「教えてください」と言った事もありました。
今ではその元上司とは仲良くしてますが、当時はもう大っ嫌いでしたね。「なんていじわるな男なの!」と思ったりもしたものですが、私にも悪い所があったんだと、今では分かります。

何かを身につけて、それで食べていけれるようになるのは、本当に大変な事です。自分のプライドなんて、粉々にされる事もあります。
それでも、夢のためには、がまんしなくてはいけない事もあります。人間関係やその環境から逃げ出したくなる事もあると思いますが、ちょっと立ち止まって、「自分は何をしたいのか。そのためにどうすれば良いのか」を考えてみる事も大切だと思います。実力をつけるための環境は、自分で作っていくものだと思います。

昔も今も、私は「ステンドグラスを作っていたい」。それだけです。
その夢を叶えていけれるように、頑張りますよ~。
みなさんも、頑張って下さいね。

(2004年/04月メルマガより 2005年/10月更新)

Category: 作家ステンドグラスコラム

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最後まで見ていただき本当にありがとうございます!皆様の一日一日が素敵で幸せな日々でありますように♪

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