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【vol.21】一人で続ける辛さ

作家ステンドグラスコラム by

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もうかれこれ、独立してから7年目です。
「一人で独立してカッコイイですね」とか「私もしてみたい」と言われる事がよくあります。
しかし、一人で仕事をしていく辛さがあるものです。
肉体的にも辛い事はありますが、精神的なものの方が大きいです。

それは、仕事としてやっていると認めてもらえない場合がある事です。
趣味の延長で、収入を得ていると思われる場合があります。
収入を得ているのですから、仕事なんですが、経営者という感じではないからそう見られるのかもしれませんね。
これで1人か2人でも人を雇っていれば、「仕事」という風に見てもらえるのかもしれません。

取引先やお客様に「楽しく趣味の延長のお仕事で良いですね」みたいな事は言われた事はありませんが、身内にそう言われる事があります。
私の場合、兄や母がそうです。
「女だから、結婚したら副業としてやっていけばいいものね」みたいな事はよく言われます。

ステンドグラスは教室も多く、趣味として始められる方が多いのでそう思うのかもしれません。
しかし、私の場合初めから仕事として就職したので、どうしても「趣味」という感覚が無いため、このような事を言われると、納得いかないですね。
「真剣に頑張ってるのに!」という気持ちでモヤモヤする事もあります。
しかし、口で反論しても、分かってもらうのは難しいので、態度で分かってもらうしかないです。

一人で制作していくには、手作業なので限界があります。
一定のラインを超えると肉体的に、かなりキツイものになります。
人を雇えば、今以上の売り上げもあげれますが、その人の給料を維持するのは、とても大変な事です。
人を雇って、やっと「経営者」と認めてもらえるのかもしれませんね。
しかし、私は「経営者」になりたいわけではないんです。
「たくさん儲けて、ビトロを大きくするぞ!」という野心に燃えているわけでもないんですね・・・
ただステンドグラスを真剣に心をこめて作っていきたいだけなんです。
そんなんだから「趣味の延長」と言われてしまうのかもしれませんが・・・

これから、一人で独立しようと思っている方は、傷付く事を言われる事もあるかと思います。なかなか人に認めてもらえない事もあります。
しかし、自分を信じて、つらぬいていく強さを持って下さい。
「私はこうなの、分かって!」と声を大にして言っても、なかなか伝わらないものです。伝わらないと、心も乱れてしまいます。
仕事は結果で判断される事が多いので、なかなか人に伝わらない時は黙々と結果を出すために頑張るしかないですね。
とにかく頑張りましょう!ね。

(2004年/09月メルマガより 2007年/03月更新)

Category: 作家ステンドグラスコラム

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最後まで見ていただき本当にありがとうございます!皆様の一日一日が素敵で幸せな日々でありますように♪

4 comments on “【vol.21】一人で続ける辛さ

  1. こんにちは。ステンドグラス工房で働きたいと考えている22歳の者です。看護学校を卒業したばかりです。ステンドグラス工房で働きたいという思いが強く、病院の内定を辞退しました。本気で働きたいと考えています。しかし、家族には「趣味でしょ」と言われ、反対されています。また、ステンドグラス工房で働きたいと思っていても、どうしたらよいのかわかりません。直接交渉することを考えています。未経験からでも働くことはできるのでしょうか?

    • こんにちわ。
      未経験でもいいかは、工房によるとは思います。
      近郊のステンドグラス工房に問い合わせする事をおすすめします。
      教室がメインのところは、なかなか社員をとるところまではいかないかもしれないですけどね。
      どれくらいの職人になりたいかにもよるんですが(工房によって出来る事は違ってきますので)
      働きながら、教室に通って独立するという方法もあります。
      ステンドグラスは資格などはありませんので。
      うちの工房は、今後プロの育成も考えていますが、どのようなシステムでやっていこうか固まっていないので、うちに来て下さいとも、まだ言えない状況なんですよね。。。
      ステンドグラスの作業は、とても地味な作業が続きますので
      向き不向きもありますので、とりあえず働きながら教室に通ってみるのもいいかもしれません。
      自分がどのような作品を作れるようになりたいのか、など考える必要もあるかと思います。
      まずは、あちこちに問い合わせをしてみて、実際にガラスに触れてみてください。
      それが、工房であっても教室であってもいいと思います。
      道は1つではありませんのでね。

  2. お忙しい中、早速返事を下さりありがとうございます。
    まずは働きながら、体験し合っているのか確かめてみます。また私自身がどのようなステンドグラスを作りたいのか考えていたいと思います。ありがとうございます!

    • お返事遅くなり申し訳ありません。
      ステンドグラスは、趣味として始めるのが40代すぎてからの人も多く
      40代・50代から教室を独立する人もいます。
      慌てず、ゆっくりと、そしてチャンスは逃さないように
      頑張ってくださいね。

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